-梅-


梅の効果効能

梅を使った代表的な加工食品の梅肉エキスには、酸味の元のクエン酸、リンゴ酸、コハク酸、カテキン酸、ピクリン酸などの有機酸が含まれています。梅肉エキスは疲労で溜まった乳酸を分解して、疲労を回復させ、肝機能を回復させるなどの働きがあります。また梅肉エキスを作る過程でできる物質、ムメフラールは血行を良くする作用があり、肩こりや冷え性に効果があると言われています。


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梅に含まれるクエン酸の効果効能

クエン酸は柑橘類や酢、梅干に含まれる「さんみ成分」で、食品添加物などとして多用されています。

クエン酸の重要な働きは、血液をサラサラにして、動脈硬化や高血圧、脳梗塞、心筋梗塞などを防いでくれることです。クエン酸には、ミネラルを挟み込むキレート作用があり、この作用も血液をサラサラにしてくれます。

クエン酸を含む酢などは、疲労時に蓄積される乳酸を分解する働きがあるので、昔から疲労回復に使われてきました。

そしてクエン酸は細胞のミトコンドリア内で体内に吸収された栄養素を、エネルギーであるアデノシン三リン酸(ATP)に変える、クエン酸回路(TCA回路)の中間物質でもあります。

梅のクエン酸による血液サラサラ効果

動脈硬化や脳梗塞の原因は、一般的に活性酸素によるコレステロールの酸化とされていますが、血液そのものの、流動性も大きく影響します。つまり血液が「ドロドロ」が悪い状態で、「サラサラ」が良い状態なのです。

血液の流動性をきめる因子は、次の3つがあります。

・赤血球の変形能

赤血球の変形のしやすさを、変形能といいます。サラサラ血液は変形能が高く、ドロドロは変形能が低く、この変形能が高いと、赤血球は毛細血管などの狭い血管でも、すばやく通り抜けます。

・白血球の粘着

白血球は、普段粘着生がありませんが、細菌が侵入すると粘着性がでて、細菌などの異物を排除するように働きます。ところが粘着性が高くなりすぎると、血管内に多数付着して、血管内を狭くして、毛細血管などをふさいでしまいます。

・血小板の凝集能

血小板は出血したとき、くっつきあって、血液の流失を防いでくれます。この血小板の働きを、凝集能といいます。

しかし凝集能が高すぎると、血液の流動性が少なくなり、血栓ができやすくなります。

クエン酸には、赤血球の変形能を高め変形しやすくしたうえ、血小板の凝集を弱めて、血液をサラサラにして、血流を改善してくれる効果があります。

またカルシウムイオンは血小板の凝集能を高め、白血球の粘着性も高める働きがあります。もし血液中にカルシウムイオンが多いと、血液がドロドロになります。

クエン酸には、ミネラルを挟み込む、キレート結合と呼ばれる働きをもっています。このためクエン酸はカルシウムイオンとキレート結合して、血小板の凝集や白血球の粘着性を抑えて、血液の流動性を高めてくれます。

クエン酸はこのように、血液をサラサラにて動脈硬化などを防いでくれます。

梅のクエン酸による疲労回復効果

筋肉が疲労すると、酸素不足になって「疲労物質」と呼ばれている、乳酸がたまります。この乳酸は血液の流れを悪くする作用がありますので、たまるとますます血流が悪くなり、さらに酸素不足になるといった悪循環が起きます。

このように疲労の実体は乳酸ではなく、酸素不足が原因なのです。

クエン酸と摂ると疲労が回復するのは、クエン酸が血流を改善すると、酸素が全身に供給され、エネルギーを生産するクエン酸回路(TCA回路)が働き、エネルギーのアデノシン三リン酸(ATP)が生産されます。そのうえクエン酸回路が良く働くと、乳酸はピルビン酸になって、エネルギーのアデノシン三リン酸(ATP)になってくれます。

こうのような仕組みによって、クエン酸は疲労を回復してくれます。

梅のカテキン酸、ピクリン酸などの効果

カテキン酸は胃腸の働きを活発にして、ピクリン酸は肝臓機能を活性化して新陳代謝を促します。ピクリン酸は肝機能を助けアルコールの分解を促進して、二日酔いに対して効果をあらわします。

改善が期待できる症状

肩こり 下痢 食欲不振 冷え性 疲労

梅の有効成分

クエン酸 リンゴ酸 カテギン酸 ピクリン酸


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梅の飲み方

梅肉エキスを1日約3g、食後に摂ってください。


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